日本には、日本人の心の郷愁を駆り立てる美しい四季があります。
桜や菜の花の開花する春に始まり、海や山に涼を求める夏が訪れ、紅葉と収穫の秋を迎え、野の木立に雪の舞う冬がやってきます。
その他、手つかずの自然が残された秘境まで、日本にはさまざまの魅力的な景色と風景があります。
プロのトラベルライターなら、これらの行き先や事象を流麗で端的な言葉で語ることができるでしょう。
しかしプロが語るのは、自らを『抽象化・一般化』した立場からであり、その目的はあくまでも景色や風景を語ることにあります。
そこに、われわれ日本人が惹かれる『個別・具体的』な「心の郷愁」を語る事はありません。
本書では、プロのトラベルライターでは書けない日本人の心の郷愁を、身近にいる12人の市井の人たちに語ってもらいました。
いわば「生成り」の旅行記によって、日本人の心の原点に迫る、貴重な旅の記録になっています。
本書は「もう一度行きたい日本の四季」シリーズの「秋編」になります。
【目次】
1.まるでレッドカーペット5
2.秋の大山に、もう一度行ってみたい
3.錦秋の京都と東福寺の紅葉
4.祖母と行った思い出の保津狭
5.日光の紅葉は素晴らしい
6.秋の鬼怒川温泉
7.もう一度訪れたい京都の紅葉
8.太秦映画村は、タイムスリップした施設だ
9.紅葉の季節には行きたくなる鳴子温泉郷
10. 『山本山のおばあちゃん』に会いに行く
1 1. 紅い色をめぐる旅
12. お酒が無料で飲めるホテル
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